「Sakura Saku - Jesus Makes No Answer」[英語版]

初演・初出:
初演: 2017年7月18日、US/Canada Hymn Society Annual Meetings 2017



 戦後日本の音楽的アイデンティティーとは?

「それは西洋(Western)に向け、日本(Japanese)特有の心のベクトルを表現しようとする試みであった。」

 私は2017年の作曲当時、そのように記していました。この曲は2017年7月末にカナダ・トロントで開催されたUS/Canada賛美歌学会年次総会での分科会にて、日本聖公会の聖歌集改訂への取り組みを報告する枠の中で、“現代日本音楽が根差すアイデンティティーとは何か?”の考察として参考出品するために作曲されたものです。その点の詳細は【The Hymn Society US/Canada Annual Meetings 2017参加への詳細(レポート)】をお読みください。

The Hymn Society US/Canada Annual Meetings 2017参加への詳細(レポート)



 曲の成り立ち〜時系列に沿って

 まずはじめに、この歌詞は兄・宮ア光司祭により、イースターを祝う英語歌詞として書きはじめられました。イメージは“桜咲くころに命を散らし、桜吹雪の中に復活するサムライ・ジーザス”で、つまり《演歌》でした。

 2017年7月4日に歌詞(1番だけ)が私の元へメールで届き、その日のうちに曲をつけ、簡単な譜面を作成して返信しています。作曲の所要時間はごく僅かで、譜面を作成する方が時間を要した(1時間程度)ぐらいです。Aメロとサビが同じコード進行というスタイルも自然にそうなりました。

 翌々日の7月6日には歌詞に一行分の追加があり、それに伴ってメロディーも一部追加及び変更。曲はこれで完成し、そのメロディーに沿って残りの歌詞全体を作ることになりました。

 7月11日には兄が3番まである歌詞全体を完成。2番歌詞は太田今朝吉司祭が作詞された聖歌160番「ハレルヤハレルヤ喜び歌え(REGENT SQUARE)」の第2節を元にして書かれました。後日、英語歌詞の校正を立教大学聖歌隊長スコット・ショウ先生が手掛け、「Jesus makes no answer…」ではじまる歌詞が一応完成しています。

 しかし歌詞とメロディーの親和性については追い込みが足りず検討の余地を残したまま、US/Canada賛美歌学会年次総会の参加までの時間的余裕がなくなってしまいました。そこで我々が現地入りした際、そこに参加している賛美歌作家さんたちにアドバイスを貰い、より完成度を高められたら…と考えました(しかし現地ではアドバイスを貰えるような余裕は全くなかったのですが、積極的な交流はできました)。

 帰国後の8月13日には「『なぜ答えない』、ゴルゴダの丘を前に…」で始まる日本語訳詞が完成しました。

 2017年末、私(作曲者)の自作自演での録音を開始し、翌2018年3月26日に英語オリジナル版の演奏録音が完成、2018年のイースターを前にYouTubeにて公開しました。

 2019年のイースター(4月21日)、日本語訳詞版の録音をFaceBookにて限定公開。この版がYouTubeにて広く一般に公開されるのは、約3年後の2022年でした(公開し忘れていただけ)。



「サクラサク〜Jesus Makes No Answer」[日本語版]



 聖歌・讃美歌ではありません

 このように北米・カナダの賛美歌学会に提出する楽曲サンプルとして作られたため、大人数で唱和することを前提として書かれていません。とはいえ、実際に大勢で歌ってみるとちゃんとアンセムになっていました。ここ日本に於いて礼拝で歌われるには相当長い時間がかかるとは思いますが、100年もすれば人も歌う…でしょう。



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