特別寄稿: 『カープ・シンフォニー』のこと

第2章:宮ア尚志のカープ・ソングス

 もう昔の話になりますが、スポーツ選手のレコードというものが結構ありまして、何故だかワカラナイんですが選手がレコーディング・スタジオでオリジナル曲を歌っていたりするんです。何か大きな事を成し遂げたスポーツ選手には概ね、レコードが製作されていました。こうした企画盤はレコード会社としても短期間に一定の収益が見込める上、ファンにも貴重なアイテムとなる、と考えていたようです。

 そして1975年のリーグ初優勝を記念して、広島カープも優勝記念レコード『VICTORY CARP - やったぜ!赤ヘル軍団』が1976年にCBS/SONYレコードから発売されました。この企画に有馬三恵子&宮ア尚志のコンビも参加、新たに新曲も書き下ろされ、収録されました。

・「ヴィクトリー・カープ」
  (リーグ優勝記念歌。歌は塩見大治郎&ロイヤルナイツ)
・「ぼくらのカープ!」
  (児童合唱で歌われる軽快なナンバー)

※ このうち「ヴィクトリー・カープ」はシングルカットされています。

 1979年には遂に日本シリーズ制覇、カープは初の日本一を手にします。翌年1980年に再び優勝記念アルバム『VICTORY CARP V2』が製作され、有馬&宮アコンビでまた1曲、新曲が作られました。

・「カープ讃歌」
  (日本シリーズ制覇記念歌。歌は塩見大治郎&ロイヤルナイツ)


次は【第3章:幻となった「カープ・シンフォニー」】

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