特別寄稿: 『カープ・シンフォニー』のこと

序文:交響曲「カープ・シンフォニー」とは?

 広島東洋カープ公式応援歌「それゆけカープ - 若き鯉たち」を作曲した作曲家・宮ア尚志(Joshua Naoshi Miyazaki 1934-2003)[写真右]は2000年、広島交響楽団員に「自分が作ったカープ・ソングを使ってシンフォニーにし、広島交響楽団の演奏により、広島の皆さんに聞いて喜んでもらいたい」との構想を打ち明けました。

 その構想を実現させる前に宮ア尚志は亡くなり、構想は幻となりました。しかしカープのホームグラウンド=広島市民球場が2008年に閉鎖となるのを機に、広島交響楽団は「カープ・シンフォニー」の実現のため宮ア尚志の次男で作曲家・宮ア 道(Peter Michi Miyazaki 1968-)に作曲を依頼、広島東洋カープ、中国新聞、広島FMの協催のもと、2008年11月24日に広島文化会館大ホール(現・広島文化学園HGBホール)にて「ありがとう広島市民球場 - THE CARP SYMPHONY/広島交響楽団&広島東洋カープ・コラボレーションコンサート」を開催、その中で渡邊一正指揮・広島交響楽団による演奏で世界初演されました。

 全5楽章、演奏時間約35分間、広島交響楽団のフルメンバーで奏でるための交響曲で、各楽章には主に宮ア尚志の作曲による広島カープ・ソングスを主題としています。

 それでは次ページから宮ア 道にペンを譲ります。是非お読み下さい。



次は「第1章:「それゆけカープ - 若き鯉たち」の誕生」

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