CD『NAOSHISM - ヨシュア宮崎尚志メモリアル』は2003年6月初旬に完成した作曲家・宮崎尚志の秘蔵作品集です。作曲者の没後に香典返しの目的で製作されたため非売品、並びに1500枚限定のCD です。

 このCDには1960〜70年代にCM音楽で名を馳せ、70年代〜80年代には映像にシンクロしながら行間を映し出す映画音楽等で当時の若者たちの心を掴んだ、この作曲家ならではのメジャーな作品は収められていません。晩年の未発表曲をメインにセレクトされており、作曲者自身が製作したデモテープ(奥様である歌手=中野慶子さんがほとんどの曲を歌っています)を多く含みます。それらデモテープは作曲家・宮崎 道(次男)によって仕上げられ、このCDに収録されています。

 このCDは以下の4つのセクションから楽曲が選ばれています。ほとんど知られていない、円熟した一人の作曲家としての宮崎尚志の、非常にパーソナルな側面にスポットを当てています。

a) 詩人の会「綾の会」とのコラボレーション
b) 讃美歌/ゴスペル
c) 葬送式でのライヴ演奏
d) 人形劇団プークの人形芝居音楽



 又、3人の息子陣(=SOGAKU)が父に捧げた2曲、死の2ヶ月半前に書き残されて絶筆となった楽曲を仕上げた1曲(いずれも前ページの曲目*のトラック)も収録されています。詳細なブックレット付き。宮崎尚志の音楽に興味のある方にとってはマスト・アイテムといえるでしょう。