『ペーパーワールド』- Liner Notes

目次

Single8 - Cover Art Designed by Peter Michi Miyazaki Paper World - Back Cover Art Designed by Peter Michi Miyazaki
作曲、編曲、全演奏、録音、プロデュース: 宮ア 道


漫画、その虚構の世界

 2016年に完成した映画『ペーパーワールド』は演劇ユニット“初級教室(Seed-Class)”の2作目の自主製作長編映画。ユニットを率いる演出家・太田 実さんがチェーホフの小説「かもめ」をモチーフにシナリオを書き、自ら監督しました。映画の中で重要なキーとなるのが主人公が書く「マンガ」で、主人公は自らが書く虚構の世界と現実とが交錯していきます。音楽も登場人物に寄り添わず、ドラマを誘導することもなく、冷静に物語の進行を見つめていく形に。結果として沢山の短い曲が出来、それらを必要なシーンに充てる事になりました。

 それから5年後、コロナ禍で“StayHome”期間中だった2021年になって映画の音楽を一旦見直し、曲同士を組み合わせ、全体でひとつの「作品」となるよう再構成しました。映画では不採用になった曲も収録しています。映画のサウンドトラックでありながら、映画にインスパイアされて新たなイメージで構築したオリジナル・アルバムとなっています。



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